【本】wiscでは気づかれない認知機能、遂行機能の課題

発達課題の見立てによく使われるのがwiscです。
教室利用者さんからお子さんのwiscの結果を共有していただくことがありますが、
教室の目的「人生を輝かせる=好きや得意なことで仕事をしていく」
このために欠かせない「認知機能」「遂行機能」の状態は見立てることができません。

入力系統の優位性は所感で書いてくださいますが、そもそも

正しく見えている?
正しく聞こえている?

ここの見立ては抜けているのです。

視力や聴力の話でなく、どう情報を頭に入力、処理しているか?という点です。
視力はあるけれど、物が歪んで見えている=自己理解や他社理解が歪んでしまう可能性がある

そして、ご本人は生まれた時から同じ状態なので、他の人も同じように見えたり聞こえたりしている
と思い込んでいます。だから、「違和感がある」とは気づきにくいのです。

これら2つの課題について紹介しているのが、「ケーキが切れない非行少年たち」という本です。

この本には、認知と遂行機能のアセスメント例があります。
教室でもこの本に書いてあるアセスメントを試しにやってもらいました。
今まで正解した人はいません。
ただ教室では目・耳・身体の入力系統の状態チェックはしているので、処理のところに課題があると
見立てています。そこで行うのが論理塾です。

例えば家族としての役割は果たさずに、ゲームに依存している。
欲しいものがあり、お金が足りないから盗む、SNSで知り合った人に貢いでもらう。
こういったことも認知の偏りのひとつです。
行動を変えるのではなく、根本の身体の課題に注目することがとても大切だと感じます。