字義的な理解とクリティカルリーディングの違いは?

自閉症のお子さんは、「字義的な理解」をすると専門書には書かれています

この意味、わかりますか?

例えば

昔むかしおじいさんとおばあさんが住んでいました。おじいさんは山へしばかりに、おばあさんは川に洗濯に行きます。

この文章を読めるだけなのが、字義的な理解。
本当に理解しているか確認をするのに教室では絵を描いてもらいます。

クリティカルリーディングでは、

問1)おじいさんおばあさんの住んでいるところの環境は?
問2)二人の暮らしぶりは、ゆとりがあるか、ゆとりがないか?
生計は何で立てているか?
問3)年齢は?健康状態は?

など、活字にはなっていないことを文章から推論していき
絵になるくらい情報を立体的に読み取ります。

これが、発達障害のお子さん全般的に苦手です。
IQが高くても、できません。

「赤ずきん」を題材にした時は、狼と赤ずきんがデートしているかの
ような位置関係で表現していました。

この根本原因は自分の中で「問い」を立てることができないからだと
推測しています。問いが立てれない=内省もできません。さらに
言語のルーツとして身体感覚で五感を感じていないと言語を生み出す
ことができません。
これは認知ができていない、ともいえます。つまり学習の基礎段階にも
立っていないのです。

板書しても、内容が自分の頭が得意とする処理方法で処理されていない
ので、写真のように頭にストックされても類似のケースが出てきたら
全くわからない。

お子さんの脳内処理の、最適なパターンを知って勉強をさせると
効率よく学習効果が得られます。


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