大学生になっても家事ひとつやりません

想像力や社会性の課題を持つ
自閉症の場合
自分とその周りで起きている
出来事に関心がなかったり
関係意識がないことがあります

保護者の方からの悩みのひとつ
が生活能力の自立

教えてできないと癇癪を起こすので
あえて教えていなかった
本人は、いつでもコンビニで変える
お金があり、それで食欲は満たせる
(健康でいるために、という視点は
薄い)と考えています

震災を経験して、食料品がなくなった
ことを見ていても、楽観というより
体験記憶から危機を推論するのが
難しいのかもしれません

単に、家事ができないだけでなく
今は親に扶養してもらっているので
働く意味や意義も見出せず
職につくという意識が薄い

3日くらいのバイトならなんとか
苦手を誤魔化して対応できるので
それで食い繋いで
将来は家族の家があり、家族の
財産があるから今のままで何不自由
なく暮らせると考えていました

DS BASEへの繋がりが
大学生になって、社会に対しての
歪んだ感じ方や考え方をこってり
してからだと生活の自立を進める
のは難しいと思います
こういったお子さんを支える
支援団体はあるのでこちらを
利用するのも良いと思います

そこでは同じような仲間がおり
ピアセラピーのように一緒に
取り組むことがしやすいからです

DS BASEは、発達課題のあるなし
に関わらず
幼児期から家事に関わって
役に立った経験、それが気持ちよく
感じる経験をすることを推奨しています

例えば
お茶碗を片付けるでもいい
リモコンを決まった場所に片付けるでもいい
お風呂が沸いたことを教えるでもいい

知的や自閉重度のお子さんでも
自分の脱いだものを洗濯カゴに
入れたり、靴を揃えることはできる
と思います

些細なことから
初めてもらうことが、子供をニートにして
自分が高齢になってまで子供を養い続け
なければならないことを避けるためにも
必須だと思います

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