専門医インタビュー

どんぐり発達クリニック宮尾院長先生に、クリニックでも指導しているDeveloment Support YOGAについて、インタビューをしました。

どんぐり発達クリニックでは自分の身体認知ができていないために、日常生活、学習、社会性などが上手くいかない子たちに対して「身体認知のためのヨガ」を行っています。着々と成果をあげ、日常生活面でも明らかに改善していることがうかがえました。

 

発達障害の子どもたちは、さまざまな場面で傷つきを抱えています。そして傷つきを自分たちで溜め込むという形をとっていきます。フラッシュバックという形で後になって爆発していくことと関係していることがわかっています。

 

トラウマになる機序は、トラウマになったときに、発散できずためこむことによるといわれています。動物では発散できても人は溜め込んでしまう。すなわちフリーズしてしまうのです。

 

発達障害の子どもの場合、大多数が視覚優位であるためトラウマは脳の中に映像として残ります。そしてフラッシュバックとして出現します。そのため自分の気持ちを楽にして、気持ちを処理することが必要です。それをヨガで行うリラクゼーションだと思います。

 

子どもたちに聞いてみると学校や家庭以外に自分の居場所がないといいます。自分を発散させる場所、居場所がないのです。そのため楽になれる場を与えてあげる。もちろん架空でよいのですが、それがヨガのリラクゼーションの役割でもあります。生きていくうえで傷つきを無くすことはできませんが、受け止めて楽になることができればと思います。

発達障害におけるDSヨガの役割

 左がどんぐり発達クリニック院長 宮尾先生。

 右がプログラム開発指導 神谷

ヨガ、そして瞑想で社会性に変化がおきる

そして最近話題になっているのは、ヨガの世界から瞑想の世界へ、このことはデフォルトモードネットワークが関係します。何もしていないときの脳の状態をデフォルトモードネットワークと呼びます。デフォルトモードネットワークは、人の社会性を司る脳ソーシャルブレインと関係があるといわれています。

 

安静時の脳は自己と向き合っている・自分の内面と向き合っている時に活動する脳であり、自我の部分をつくりあげていくことになります。このことが社会性の改善にもつながっていくはずだと考えられます。

 

自閉症の人たちは発達年齢が8~10歳で止まっているといわれています。社会脳が大人になれません。最近マインドフルネス(瞑想)という言葉が話題ですが、この瞑想の過程がデフォルトモードネットワークの状態だと考えられます。

内面を見ることによって、考えて、行動する。そしてほかの場面・場所から見ることで客観的に見ることができる。この次のステップで想像力をもつことにつながると考えられています。

身体認知、次にリラクゼーションにより自分の心の居場所を作る、さらにマイドンフルネス(瞑想)によって自我を育てる。

 

われわれはこれらの方法が積極的な意味の治療、生活アドバイスにつながっていくといいと思っています。

 

これにより発達障害の人が社会の中で活動するためのパワーを獲得することにつながってくると考えています。

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