利用者の事例

DS YOGA

「入会時の課題」「保護者の感想」「本人の感想」は、原文のまま掲載しています。現在とは2021年時点です。

入会時 年長 小3で教室卒業(診断を受けていない。ADHDの傾向が見られる)
入会時の課題 多動傾向が見られ、幼稚園でも指摘される。じっとしていることができず、初回指導の前半は走り回っていた。とっさに振り向くことが多く、他者にぶつかることも多かった。動作模倣が苦手。
保護者の感想 自分でお教室に通って身に着けた落ち着く方法や、呼吸法を取り入れているのを見かけた時に自分の状況を理解し、客観的に何をすべきかを判断できていると感じました。
幼少期から通わせていただき、具体的に何がどう作用しているのかは分かりにくいところが多いが先生の言っている指示を理解し、模写することが難しかった子どもが徐々に言われる前に行動ができるようになるなど成長を感じることができたため卒業を決めさせていただきました。
当初、小学校にあがる際に予想していた出来事はなんとか回避し、うまく学校生活を送ることができたのもDS YOGAの教室があり、学校外で定期的に通える場所があったからだと思っています。
コロナ禍においても、教室に通わずともいち早くオンライン対応していただくなど子どもに寄り添った配慮をいただきました。
長い期間大変お世話になり、ありがとうございました。
将来良い報告ができるよう、まだまだ道半ば 親子で頑張っていこうと思います。
本人の感想 楽しかった。
指導 入会時は多動を生かしてバランスボールに座ってすぐ立って数秒ポーズをするなど、動と静を組み合わせた動きで、自然に落ち着く状態を作った。向かい合わせになると模倣ができないため、視覚認知の課題の可能性を考え、ビジョントレーニングも指導に取り入れ、家庭でも行ってもらうことを提案した。教室卒業近くになると、ゆっくりした呼吸をすると眠くなる感覚がつかめ、本人がよく眠れるようになったと発言した。
入会時 小3 現在 中学生(自閉スペクトラム症)
入会時の課題 体の動きがぎこちなく、ケガが心配なレベルだったので、その解消が第一目的だったように記憶しています。
保護者の感想 ヨガを始めた当初は、教室についても落ち着きがなく、うろうろと歩き回ったりしていましたが、徐々にそれもなくなり、落ち着いて待てるようになりました。
また、数年前までは、疲れるという感覚が全く分からなかったようで、極限まで活動しては、自分が疲れていると認識できないため、訳も分からず不機嫌になることの繰り返しでした。
1日に2つ以上予定を入れない、就寝時間も厳守し睡眠時間を確保するなど、過剰に疲れる前にやめることを意識して、かなりの割合で親がコントロールしていました。
ですが、ある日突然「疲れた」と言い出すようになり、それ以降は疲れると横になるようになりました。
教室でのヨガによって、体のコントロールができるようになってきたのだと思います。
本人の感想 ぼくはヨガと論理思考塾で大きく2つ成長できたことがあります。
ヨガでは体のやわらかさです。
以前より、とても体が柔らかくなったおかげで、いろいろなことができるようになれました。
ぼくはこのようにヨガと論理思考塾のおかげで成長することができて、とてもうれしいです。
指導 入会時落ち着きがなく、自分のエネルギーの状態について自分の感覚がつかめなかったのでまずは落ち着けることを目標とした。落ち着く=ゆっくり動作をしたくなる動きで、四つ這いになって背中にヨガブロックを乗せて歩く(体幹と協調運動の向上)ことなどを行なった。ゲームにすることで楽しく行えていた。今は目を閉じてじっとして呼吸法もできる。
入会時 小5 現在 高校生(軽度知的障害)
入会時の課題 親としては身体の硬さ、身体認知の低さを改善できたらと思って入会。
保護者の感想 メキメキと!変化は見えないように思いますが…相変わらず身体硬いし、ナマケモノなので…ただあのまま放置しておいたら今の彼に成長していないと思います。(心身ともに)
本人の感想 楽しい。
指導 関節の可動域が極端に低いため、関節の曲げ伸ばしや回転の動きの時は、二人羽織方式で関節の緩まり状態を感じながら一緒に動かすことを行なった。関節の動きが改善することで歩くときの腰の揺れや足音が減った。目の動きが気になるので専門眼科を紹介して課題が見つかった。
入会時 中学生 現在 大学生
入会時の課題 感覚統合(箸使いがぎこちない、運動音痴、国語テストで長文を読むのが遅い(目の動きが悪い)、字を書くのが遅い)
通院先の作業療法は中学生までで、高校生以降でも受け入れてくれ課題にアプローチできそうな場を探していた。
保護者の感想 初回体験の日は、目立った変化はなかったと記憶している。
本人が、ヨガで体を使うのに興味を持った。
その後、学習前や合間に習ったヨガを実施することにより、気持ちをリセットできる事に気づき、自発的に実施している。子どもが小学生の時にソーシャルや作業療法(OT)をやる前にもっと早くDS YOGAに出会えていたらよかったのにと思いました。
本人の感想 物事に集中できる時間が長くなった。以前と比べて1.5倍くらい長く集中できるようになった。重い感じの気持ちがすっきりして楽になって軽くなる(2~3日はすっきりした気持ちが継続する)。
指導 入会時は、心身の緊張が高く、問いかけると同じ話を繰り返したり、吃音が出ることがあった。そこでまずは緊張と弛緩を繰り返して力を抜く感覚を身につけてもらった。体の緊張が抜けると背骨の柔軟性が高まった。このタイミングで腹式呼吸が上手になり、リラクゼーションが入りやすくなった。眠さ、軽さで自分の状態を把握することができる。またDS YOGAをすると勉強がはかどるという発言もあった。
入会時 中学生 中学生で教室卒業(ADHD、アーレンシンドローム)
入会時の課題 視覚認知に問題があり、体が動かしづらいところがありました。小さい時から体操教室や空手その他体を動かす習い事もさせてきましたし、小学校でも特に問題ありとは思われていませんでしたが、母親の私から見ると運動、スポーツ以前の体の基本的な動かし方で違和感を感じることがたびたびありました。
保護者の感想 こちらに通うようになって一番よかったと思うのは、今まで私が「なぜこうなる?」「なぜできない?」と思っていたいわゆる「普通の動き」ができないことの理由、原因を明確に教えてくださることです。こちらとご縁がなければ「まっすぐって言っているでしょう!」と怒鳴る日々だったと思います。なぜ幼稚園や小学校の先生は運動以前の体の動かし方について何の指摘もしてくださらなかったのだろう。もっと早くに出会いたかったと思っています。
本人の感想 教室にきて13歳になって人生で初めて汗がかける体になった。また体が楽になった。胡座になると後ろに転がっていたけど、座っていられるようになった。鍼の先生からも、体の緊張がだんだんなくなってきてよくなってきていると言われた。体育がそんなに嫌ではなくなった。
指導 基本の動きに大きく違和感があり、骨盤が極端に後傾し脚の湾曲もあった。夏休みに入会し、家族の希望で3日に1回の指導をした。同時に鍼治療も受けていたため、体のデザインが大きく変形していたが、1ヶ月で姿勢が変わり始め、人生で初めて汗が出たと発言した。特性による片付けられない状況から、リラックスできるようになってからは片付けが少しずつできるようになった。
入会時 18歳 現在 社会人(5歳の診断:自閉性障害・中度精神発達遅滞、高校の発達検査:高機能自閉症) 
入会時の課題 高校卒業後、障害者枠にて就労しビル清掃業務を担当後、慣れない環境で極度の緊張とストレスから過呼吸や不眠になり様々な症状が出てきたので、クリニックのドクターにDS YOGAを紹介して頂きました。入会当初は、メンタルケアが最重要課題でしたが、体も緊張で硬くなっていて何かリラックス出来る方法はないかと藁にもすがる思いでした。
保護者の感想 初回の体験レッスンで、先ずは体や関節の動きを見てもらい、姿勢も悪く、体全体に力が入りすぎていて緊張が高い事を分かりやすく説明して頂きました。その後、身体を揺らしたり簡単な動きを無理ない範囲でやっていくうちに、開始前より少し姿勢も良くなりました。呼吸法を行う後半では顔の表情も柔らかくなり笑顔が出てきたので、本当に嬉しかったのを覚えています。
もともと言葉の遅れもあるのですが、状態が悪くなってからは特に会話が成り立たない事も増えていました。しかし、初回の体験レッスンを終えて帰る途中、私が話しかけた事に笑顔で返事をしてくるのでとても驚きました。その後のレッスンの後にも同じ事が続き、ヨガの後の親子の会話が楽しみになったくらいです。日本語の能力が突然上がったという訳ではなく、ストレスが軽くなって楽しかったという思いが彼本来の姿を引き出してくれたのかな…と感じています。
本人の感想 モヤモヤがなくなった。
頭がスッキリした。
色んなことを思い出した。
前は頭がモヤモヤして考えられなかったけど、スッキリすると考えられる…など。
今では、自分の体の何処が疲れているかが分かるようになってきた。
指導 クリニックからの紹介。心身の緊張が限界を超えている印象を受けた。体験時は、身体の課題を見立てることより、呼吸がしやすい体にするためのプログラムを組み立てた。現在は、身体の部位や感覚を問い、どこがどうなっているか理解する段階になっている。リラックスすることで、会話だけでなく、相手の状態を理解し、相手のために料理をするなど、できることが増えご本人もそれが嬉しい様子が見られる。
入会時 成人(自閉症)
入会時の課題 勤務中に寝てしまう
保護者の感想 気持ちの切り替えができるようになった。
頭がごちゃごちゃしていると気づくと自分で気持ちの切り替えができる。
語気が丸みを帯びる(慣れたからかもしれない)。
眠れなくなると自分で呼吸して眠れるようにする、自分でケアができる。
本人の感想 気持ちの切り替えができるようになった。
時間が守れるようになった。
ヨガの後体が温まることがわかった。
ヨガをすると気持ちがいい。
寝る前のストレッチはサボりやすいが、体をひねる動きともう1つの動きは寝る前に毎日続けている。これをすると気持ちよく起きることができる。
指導 業務中寝てしまう原因が、ASDの人の傾向である不眠・緊張の課題か、疾患的なものか、シャットダウンの状態なのかを見立てた。疾患についてはご家族が専門医の診察を受けたが異常はなかった。心身の緊張やシャットダウンの課題については、DS YOGAで弛緩の感覚をつかんでもらった。成人クラスは保護者も同席し、お子さんの課題理解とホームトレーニングの方法を学んでもらう。クラスがない時もご家族が声をかけDS YOGAを行い、セルフケアができるようになった。
入会時 成人(ADHD、自閉症)
入会時の課題 当時はまだ発達障害についての知識も理解もなかったのですが、DS YOGAで子どもの発達障害のお子さんの変化をお聞きし、どうしても神谷先生に弟を見てほしくて無理にお願いをいたしました。
少しでも不器用さが改善されたり、人とスムーズに会話ができるようになったらと思って入会しました。
保護者の感想

5年前からお世話になっていますが、弟の人生の浮き沈みにすべて寄り添ってくれて、疲れてめげそうになる私への励ましや相談にも必要な時にのってくださいました。私は本当に何もわからないことからスタートだったので(WAISの事さえしらないほど)、毎回の神谷先生の保護者向けの説明で、弟の状態や特性を1つ1つ詳しく知る事ができました。ストレス解消という概念も知らなかったことに驚き、何があると気分が晴れるか?という事も全くしらない、自分がつかれているかどうかもわからない、呼吸が早くてリラックスをしらず、ピクピクっと身体が動いてしまう状態である弟を見て、どれだけ靄の中で生きてきたのだろうと切なくなりました。
また、弟を苦しめているのは両親の無理解もあったのですが、神谷先生が特性を文章にまとめてくだったので、両親への説明をすることができ、自宅を安心する空間にする工夫が少しでき始めました。現在は、グループホームで自立支援を受けていますが、これも神谷先生の情報からです。お世話役さんではフォローできない、細かい生活上のアドバイスを丁寧なヒアリングで毎回してくださるので、そのヒアリングを同席して聞いているだけで、自分では引き出せなかった弟の状態を知る事ができて何度も救われています。
仕事面では、アルバイト先で度重なる注意があり、自分でも注意をメモしてもなぜかミスが続いてしまうことが繰り返されていました。当然、自己否定感が強くつらい時期がありました。DS YOGAをスタートして半年してから、呼吸を意識してリラックスをする身体になったり、姿勢も猫背が改善し、足の裏を触ると感覚がなかったのにわかるようになってきました。つまり、自分という感覚がよくわからない状態から、自分が緊張しているのかリラックスしているかわからない状態だったのです。それが変わっていきました。そして、そこから1年たつと、
・ヨガに来ると一週間くらい身体が「保つ」という感覚がわかる
・疲れを知覚するから休める
という風に変わってきて、私にこのような手紙を送ってくれました。

「最近、仕事でミスによる注意はほとんどないです。逆に、僕が細かいことに気づいて、他のスタッフに声をかけることが多くなったねって言われたよ。『最近、明るくてコミュニケーションをよくとれているね』って言われたよ。主任からも『仕事見ていても前より安心してみていられるし今までは言いたいことがあっても、こっちから言わないといけなかったけど、最近は自分から積極的に気づいて報告をしてくれるようになったね(昨日はアザや内出血がなかっけど、さっき発見しました!とか)。この調子でがんばって』と言われたんだ。」

この手紙を読んだとき、感動して泣いてしまいました。神谷先生のおかげです。

本人の感想 カウセリングしてもらってよく聞いてくれてアドバイスもらったりよく聞いてくれてるので助かってます。
ヨガやって体も頭もスッキリした感じられて呼吸法も自己流でやってた部分あったけど教えてもらってから呼吸も楽になったというか正しい呼吸法取得出来てよかったと思います。
指導 専門機関の受診を提案し、検査結果を元に強み、苦手さを共有。仕事で失敗しないための方法を提案して実施してもらった。動きのぎこちなさ、視覚認知、自律神経の状態から見立てをし、最初は、心身が弛緩し、眠れる体にすることを目指した。同時に安定した就労のため、本人、ご家族と面談し、職場で失敗しない方法(メモや動画を撮り手順を忘れないなど)を共有し、本人の自信に繋げた。

論理塾

入会時 小学生 現在 中学生(自閉スペクトラム症)
入会時の課題 受験対策として
変化

(初回)
文章に込める情報量が少なく、また書くのに時間がかかる。口頭で書く内容の5W1Hを質問すると時系列や出来事の流れが飛ぶ。 情報を面で見る、点で見る言語技術トレーニングでは面で見るべきときに、点の情報に意識が向く。

(現在)
文章をスラスラ書くことができる。目で見た情報を面と点で行ったりきたりしながら情報を読み解くことができる。絵を見ていない相手に説明をする練習では、相手の理解度に合わせてヒントを出すことができる。

保護者の感想 論理思考塾については、昨年から通い始めましたが、目に見えて変化がありました。 本人も感想として書いていますが、ちゃんとした文章が書けるようになったことが何より大きい変化です。 細かいところばかりを気にして、大きい場面を見ることができない傾向にありますが、 その傾向も段々と薄れてきているように思えます。 論理的思考を少しでも獲得できているのか、人に説明することが格段に上手になったと思います。  
本人の感想 ぼくはヨガと論理思考塾で大きく2つ成長できたことがあります。 論理思考塾では文章を簡潔にまとめ5W1Hで書くことができるようになりました。 以前はいろいろとおかしな所が文章中にあったときも多かったですが、 論理思考塾に通っているうちに、ちゃんとした文章ができるようになり、国語の文章作成でもとても役に立ちました。 ぼくはこのようにヨガと論理思考塾のおかげで成長することができて、とてもうれしいです。  
入会時 高校生 現在 大学生(自閉スペクトラム症)
入会時の課題 国語のテストで、何文字でまとめて答える設問が出来なかったため、論理を受講しました
変化

(初回)
言葉を書き文字にするまで時間がかかる。また文章が短く、描写が少ない。箇条書きのような文章。言語技術トレーニングでは、全体の情報を捉えることが難しい。

(現在)
文章を書く時間が早くなった。出来事をテーマにする際は、登場人物の描写や自分の気づきや気持ちを当たり前に書くようになった。物語の分析では、「なぜ」という問いに対して、深く考えることができるようになった。相手が答えに困っていると、言葉でサポートをするようになった。

保護者の感想 言葉を出すのと脳の回転が不一致になるとき、同じ言葉をループさせてしまう事が減少した。 言いたいことがスラッと出るようになった。
本人の感想 学校の課題で、どこを見て答えを導き出せばいいのかがわからなかったが、論理の授業を4回位行ってから、勉強などで事象(物事)の内容を読み取る力(何を見ればよいのかが、わかるようになった)が格段に上がったと思う。 5W1Hを切りながら読み取っていくことを教わってから和訳が解けるようになった。 応用して他の教科でも、事象(物事)の内容を読み取る力が格段に上がったと思う。
入会時 成人(自閉症)
入会時の課題 コナンなど漫画やアニメを見て楽しんでいるが、ストーリーの意味などはわかっていなく、どうして殺されたとか、人の気持ちの理解ができていないように思える。 私自身も説明をするのがとても苦手で、子供にわかるように説明ができていないとも思う。思考塾の中で、そのようなこともおりまぜて教えていただけるのかとも思った。
変化

(初回)
書ける文章量が少なく、出来事の描写が少ない。そのため出来事を箇条書きにしているような文章になる。

(現在)
絵画を見て分析するのは少し得意になった。説明のルールがわかるとシンプルな物の説明ができるようになった。ご本人に論理塾を受ける前と後の違いを聞いたところ、受講前は頭の中がごちゃごちゃしていて言葉が出てこなかった。論理塾を受けた後は、頭の中がすっきりしていると発言するようになった。気分の浮き沈みがあるときに日記を書いて落ち着かせる方法を自分で見つけた。

保護者の感想 以前より説明が上手になった。言いたいことをいってわからないから質問すると怒り出していたが、今は怒り出さずに説明の仕方を変えて説明できる。
本人の感想 説明を自分でするようになった。説明が相手に伝わると感じる。